石の乱張り|キーワードは八巻

日本庭園|石の乱張り、八巻にしない

乱張り

張り石の八巻

庭師が新人社員に鉄平石のような薄い石張り(乱張り)を

教える方法は分かりやすい。私でも一応わかります。(#^.^#)

石の梱包を解くと、大きさはバラバラ。当たり前ですが・・

庭師が、地面の上に石を並べて(乱張り)見せてくれる。

庭師「八巻にならないように乱張りは配置するんだよ」

乱張りそう言いながら、石を並べる。

庭師「こんな感じの乱張りがいいよ」

石の周りに、乱張り石が八枚以上並んだら、八巻といって避けたいね」

「乱張り石が八枚未満になるように、石を配置すると綺麗にできるよ」

こんな感じだと、乱張り石五枚だからOKだそうです。

乱張りOK

 

そんんなことは、当たり前と言われそうですが、初心者が

すぐ、実戦で使うのはいいです。私もすぐ分かったので・・

乱張りNG

目地の通りはT字路かY字路

庭師は目地の通りを教えてくれた。

庭師「乱張りの目地は直線がずっと続く道路のようだとNG」

だそうです。

直線NG

庭師「乱張りの目地はきれいな十字路はできたら避けたいね」

きれいな十字路NG

庭師「乱張りの目地はY字路はとってもいいね」

庭師「乱張りの目地はT字路もいいね」

T字路OK

 

ということのようで、好みもありますが、Y字路がいちばんいいと

庭師は言っていました。でも、大きさがバラバラ、簡単では  (+_+)

長く使ってもらうために

庭師が目地にこだわるのは、きれいなだけでなく

強度が違うということ言っていましたよ。

アプローチの園路は両端や始まりと終わりは

面積の大きい石を据えるようで、

これも長く使ってもらうための方法。

まとめ

張り石の配置は八枚未満、八巻にならないように

張り石の目地はT字路、Y字路がいい。

張り石の目地は直線道路や十字路はやめたほういいようです。

庭師「どちらの方がきれいな乱張りでしょう?」

どちらが綺麗な張り方と思うでしょうか

好みによるでしょうが・・・(?_?)

植木と会話、剪定位置はすぐ決まるそうです

整枝・剪定前のルーティーン

ラグビーの五郎丸日本代表選手で有名になったルーティーン。

植木の整枝・剪定の前に庭師もルーティーン。

ちょっと、一緒ではないようですが・・。

植木を眺める伝統

庭師「整枝・剪定の前に、植木を眺めるのが伝統だよ」

昔々、縁側にどかっと座った庭師がタバコを吹かしていて、

のんびりして、仕事にかかるイメージがあるんですが?

庭師「昔は植木を座ってゆっくり眺めて整枝・剪定、あったかも。

でも、今そんなことやったら商売にならないよ」

一般的な剪定の枝(青い枝)

剪定する枝は教科書によると上の絵の青い枝ですよね?

木と会話

庭師「そう、でも木と会話してから始めるよ」

「水は十分か?   栄養はあるか?   日当たりはいいか?

風の通りはいいか?   ツルなどに絡まれてるか?」

木と会話できるんですか、すごいです。

会話はそれはどのくらいの時間、木とするんですか?

庭師「見せるからね」

植木の周りと上下をみて、数秒で庭師と木の会話終了。

するりと、上って、てっぺんに。上から木を見下ろしている。

庭師「植木の頭(頂上)から始める。植木より自分の頭を上げるよ」

そして、躊躇なく、植木鋏で剪定しつつ木から降りてきた庭師。

高さ4mくらいのマテバシイ、1~2分で剪定終了です。

マテバシイの木の例

なんで、あんなに早く切れるのですか?

庭師「植木に上る前に、植木全体を眺めれば、

切る位置が全部決まってくるよ」

「頭から見下ろすのは、切る位置を上から見て再確認」

普通、これは教科書にある「立ち枝」かどうか悩んでいるうちに庭師は

作業終了です。熟練の技ですね。

庭師「これ以上、植木を高く成長させないには頭を止めるんだよ」

「一番高く伸びている中心の枝を切る」

「上は強く、下に向かって弱く剪定、一番下は揃えるだけ」

庭師「剪定の強さ加減は、その木に合わせる。

もう始める前に木と会話しているから剪定の加減はわかってるよ」

水面で回転、木の葉返しは最高

木の葉返し

日本庭園|庭師が語る水の流れ

作庭

木の葉返しのからくり

庭師「木の葉返しは最高のおもてなしだね」

木の葉返し?それは剣法?

 

庭師「いや、剣法じゃない。水に浮いた木の葉が回転すると木の葉返し」

回転ですか?どのように

 

庭師「流れの先から木の葉が沈んで、でんぐり返しみたいに回転するんだよ」

 

 

矢印のように回転
矢印のように回転

 

なるほど、木の葉がこんな絵の様に180度も回転?

 

庭師「そうだね、180度回転。でも作るのは経験がものをいうよ」

「川底の石、川の深さ、水流・・条件がそろってないとね」

 

木の葉返しのしくみ

 

庭師がおっしゃるのはこんな形でしょうか?

庭師「石先と水面との距離、隙間がポイントだよ」

これは見たことないです。

 

庭師「お客さんには、木の葉返しでおもてなすことの意義を説明する」

「でないと、お客さんに伝わらんし、すぐ木の葉返しがなくなるよ」

「もったいない」

 

木の葉返しはどうやって作るのですか?

庭師「教えないよ。企業秘密・・(笑)」

 

木の葉が流れている日本庭園、お話がおもしろい。

玄人好みだなあ。

まだ、リアルでは見たことないですが    ((+_+))

 

 

 

 

 

午前に全工事費を渡されたら帰ってくれという意味らしい

庭師がある礼儀作法で怯える

礼儀作法

庭師「庭師が震えることがあるんだ。ある礼儀作法をされると」

礼儀作法って悪いイメージはないですけど?

 

庭師「お客さんの庭に入って、整枝・剪定が始まるとき・・」

「スタートは順調。調子に乗って庭の整枝・剪定をしていると」

 

お茶の時間が怖い

庭師「昔は、午前十時ごろ、お昼はじめ、午後三時ごろ、お茶がでることがあった」

「午前の中休み。午前十時のお茶の時間がきた」

「旦那さんが手招きしている。縁側に座布団を敷いてここに座るようにと」

 

それは、庭の整枝・剪定が喜ばれているんじゃ?

庭師「俺たちの世界では、お客さんに座布団を勧められることはないよ」

「枝や葉で服が汚れてる、勧められても座れない、でも座れと言われる」

 

何が起きるんですか?

庭師「座布団に座らされ、深々とありがとうございますって」

「礼を旦那が言うんだよ」

 

和紙の封筒

それで、どうなるんですか?

庭師「和紙の封筒に和紙で包まれたお金を丁寧に旦那が渡して下さる」

「その日一日分の整枝・剪定の料金が和紙の封筒に入っているよ」

「まだ、十時ごろだよ」

 

それは?

庭師「ようするに、庭での整枝・剪定のあなたの腕がよくない」

 

「一日分の料金は今十時に支払うから帰ってくれ」

 

 

そういう意味ですか、キツイ。

 

庭師「お茶を急いでのみ、慌てて整枝・剪定道具やらをまとめ」

「庭の整枝・剪定を中止し、帰るしかない」

「この礼儀作法のある断り方ははたから見ると美しい」

「でも、屈辱だよ。やっちゃいけない」

 

 

 

 

 

 

合言葉(隠語(いんご))はお客様への気遣い

整枝・剪定で庭師が隠語を使うとき

隠語

相撲の隠語例

隠語(いんご)とは、

” ある特定の専門家や仲間内だけで通じる言葉や言い回しや専門用語のこと。
外部に秘密がもれないようにしたり、仲間意識を高めたりするために使われる ”
-Wikipedia

隠語は合言葉

庭師「植木に目の肥えた旦那がいる、料亭にあるような大きな庭は注意!」

なぜですか?

庭師「庭師の言葉を旦那は何気なく聞いているからね。

整枝・剪定するなら合言葉(隠語)を使った方がいいね」

剪定枝

隠語を使う理由

隠語を使うのはなぜですか?

庭師「旦那をびっくり  ( ゚Д゚)  させないためだよ」

「整枝・剪定で合言葉(隠語)は常連のお客なら毎回変えても面白い」

「だから、仕事前に職人たちを集めて合言葉(隠語)を伝えるのさ」

例えば。どんな隠語を使ったりしますか?

庭師「庭の現場で、整枝・剪定を始めたなら、ノコギリとは絶対に言わない」

枝用ノコギリ
枝用ノコギリ

ノコギリはなぜ言ってはいけないのですか?

庭師「庭師がもし大きな枝を切りたくて、

「おい、ノコギリ持ってこいと言うと大変なことに」

どんな大変なことに?

庭師「枝用大ノコギリを使うことを旦那が分かると、飛んでくるよ。

『庭の木のどの枝をノコギリで切るんだよ!』

『ノコギリで切る枝なんかうちの庭にないはずだ!』

庭師「ってね」

槍(やり)取り

だからノコギリは言えない言葉なんですね。

じゃあ、ノコギリは何て現場では隠語で言うんですか?

庭師「いろいろ合言葉は使えるよ」

「ノコギリは槍(やり)取りと言ったりすることもある」

「槍(やり)取り持ってこいと言えば、旦那にはノコギリ持ってこいとは聞こえない」

「こういう小さいノコは皆腰に下げているから、問題はないけど」

個人用なので聞かれても問題ないそうです、折り畳み剪定ノコ

でもノコギリで本当に切っても大丈夫なんですか?

庭師「庭の整枝・剪定が終わって、旦那が出来栄えを納得すれば問題ないよ」

「だから、枝用大ノコギリで枝を切るなら、失敗は許されない。

もう同じ枝は二度と生えてこないからね」

これも個人用なので聞かれても大丈夫のようです。ピストル型のこぎり、通称「ピスノコ」

街路樹は管理費が安い、時短しないと商売にならない

日本庭園|スピード剪定

街路樹は年間管理費

庭師「まだ仕事はあるよ。街路樹とか」

街路樹ですか?

庭師「街路樹1本の年間の手入れ料が決まってくるから。1本〇〇円」

「安いよ、街路樹の本数が多くないと赤字だよ」

いつ街路樹は手入れするんですか?

庭師「街路樹の枝が伸びてきたら一気に手入れだよ」

手元は大変です

ブルーシート
ブルーシート

親方と手元(弟子)はどのように手入れするのですか?

庭師「手元は真っ先に来て、手入れする木の周りに青いビニールシート敷き。

「段取りだよ。親方が登って街路樹の手入れはじめたら手元が街路樹に登って手入れ。

「親方より早く仕上げて、親方より早く降りてきて親方を下で待つから大変だよ」

青のビニールシートはなんのために?

庭師「街路樹の真下に敷けば、片付けが早いよ」

「切った枝や葉は青のビニールシートを手繰り寄せれば直ぐ片付け終了」

街路樹は一気にやるんですか?

庭師「街路樹は一気に手入れをしないとかっこ悪いし利益がでないからね」

「トラックよりゴミ収集車の方が枝や葉の片付けにいいね」

「ゴミ収集車は市からの払い下げで買っているよ」

かわいい清掃車

整枝・剪定は年に三回以上

日本庭園|手入れの時期はいつ?

日本庭園、手入れは春盆暮れ

料亭には日本庭園があって、庭の樹木は営業上重大です。

庭師「昔からある料亭の日本庭園は毎年何回も植木の手入れ(整枝・剪定)してるよ」

それは多いですね。いつ手入れをするんですか?

庭師「春の手入れ、盆の手入れ、暮れの手入れだよ」

3回ですか、暮の手入れっていつですか?

庭師「お正月にお客さんが来るからね。年末に暮れの手入れがいるよ」

そうですか、春の手入れっていつですか?

庭師「松の新芽が生え揃ったころに春の手入れだよ」

春の新芽ってなんですか?

庭師「柔らかい松の緑(新芽)を手で折るのにちょうどいい季節だね」

「緑摘みというよ」

松の緑摘みをやらないと?

庭師「松は新芽のうちに折らないと堅い葉になっちまう」

松の緑摘みは新芽をどの位で折るのですか?

庭師「昔からある日本庭園は松の形が仕上がってるから新芽は全部折る」

「でも、これからの松は、2/3新芽を折って1/3新芽を残すよ」

植木鋏で切るのですか?

庭師「松の新芽の元をつかんで、親指で押して折る。

鋏はだめだよ、切り口が揃ってしまうし、葉先が赤くなるよ」

庭師「でも折る長さは、この松が庭 でどんな役を演じるか想像すればわかる」

盆の手入れはいつですか?

庭師「夏のお盆になるとお客さんたちが来るからね。綺麗にする」

それで、春、盆、暮れなんですね。

庭師「時々、気になったら整枝・剪定した日本庭園をみて仕事を追加で貰うよ」

「営業、営業」

仕事は整枝・剪定だけじゃないですものね。