こだわりの水平と垂直

家の周りをキレイにしたくても、なかなかお金がかかりそうですのでやるかどうか迷うことが多いです・・・。

この記事にある「プロのこだわり」を、わたしたち依頼する側が知っていると、プロは喜んでさらにいい仕事をするものですよ。

一職業訓練指導員として、いい腕の職人さんたちと話してきましたから、おすすめです。


家の前庭に赤レンガの花壇はとってもきれいでいいですよ。赤レンガにとってもこだわっているエクステリア職人は沢山います。こだわりの職人技を紹介します。今回は赤レンガの水平と垂直へのこだわりです。

レンガ花壇の水平

レンガ
レンガ

職業訓練指導員なので、多くの職種のいい職人さんたちに出会います。
今回はエクステリア職人Aさん。園路などに赤レンガの花壇を作るときのこだわりを紹介します。

花壇は普通高さが50~60㎝と低いのでじっくりと見てもらうことは少ないです。
でもエクステリア職人さんは赤レンガ花壇の「水平」の精度をより上げようとしています。

水平の基準になる水糸

水糸
水糸

水平に水糸を張って糸1本分水平に離してレンガを積みます。
通常、この上の写真にあるようなマッキロン(商品名)とか黄色い水糸が使われます。

でも、この職人Aさんはこだわって白い木綿糸を水糸として使っています。

なぜかと聞くと、
「木綿糸は軽いので引っ張って張れば真ん中でほとんど垂れない」
「木綿糸ならマッキロンより1.5倍以上長く張れる」
「木綿糸なら安いので使い捨てができる」

いろいろ糸を試してこの木綿糸にたどり着いたそうです。手間が減って水平の精度が上がります。
でも木綿糸ならなんでもいいかと聞くと

「80番が一番」だそうです。手芸店で買えますよ(笑)

こだわりの縦目地で作る赤レンガ花壇

花壇」

花壇

赤レンガ花壇を作るエクステリア・レンガ職人Bさん。赤レンガ花壇の縦目地が垂直になるようこだわってます。

普通のレンガの積み方だと、レンガの縦目地は下から1、3、5段・・の奇数段の縦目地を揃え。2、4,6段・・の偶数段で縦目地を揃えますよね。

タイルのように垂直にピッタリ縦目地を揃えなくてもレンガはきれいに見せることはできます。でもこの職人Bさんは縦目地を揃えること、こだわりです。

普通、1段目のレンガの縦目地に比べて2段目以降のレンガの縦目地は広くなったり、狭くなったりします。
奇数段のレンガの縦目地の中心を一致させて、偶数段のレンガの縦目地を一致させる。
こうするとよりきれいにレンガの花壇はみえてきますとのお話。

レンガのサイズは意外とアバウト

花壇
許容誤差

JIS認定工場で作られている赤レンガ。焼き物なのでJIS合格品でも長さは±5mmまで認められています。
赤レンガの長さは長いものから短いものの差は最大1cmもあります。大きさがバラバラなレンガ。

何から始めるのか聞くと、
「赤レンガを長め・普通・短めに分けて3つの水を張ったフネに沈める」そうです。

全部、締を解いて分けるのか?と聞くと
「1締に長め・普通・短めと大きさの違うレンガが上手く組み合わさって入っているので、全部のレンガは解かない」
1締のレンガを全部を積み終わってから、次の1締を解いてレンガを積むとバランスよくなるそうです。

大きさの丁度いいレンガばかり積んでいくと、長いレンガばかり残ったり、短いレンガばかり残ったりして最後が上手くいかない。

まとめ

職人さんによってやり方は違ってくることはよくありますよ。でも、どのやり方でもこだわるっているならそれが正解でしょうね。

参考

赤レンガの積む向き

花壇

赤レンガの表・裏、上・下をきれいに使い分け

きれいな花壇を作るのにエクステリア職人はレンガの積む向きをこだわってますよ。
赤レンガで花壇を作るには、赤レンガの表面・裏面、上面・下面をまず決めないといけないようです。
普通に赤レンガを積むと赤レンガの一番長い方を左右にしますよね。そして、赤レンガの一番大きい面積の面を上下にします。よくみるスタイルですね。

赤レンガのJIS規格

花壇
許容誤差

赤レンガにもJIS規格があり、JIS認定工場で生産されています。レンガは焼き物なので、タイルやコンクリートブロックとは違ってJIS規格の合格はアバウトです。

赤レンガの長さ方向は、JIS規格合格品で210±5mmもあります。赤レンガの最大の誤差を考えます。長い赤レンガは215mm、短い赤レンガは205mmですから、長手方向では最大1cmも誤差があってもJIS合格品です。

赤レンガの表面・裏面

花壇

JIS認定工場で器やお椀の焼き物と同じように赤レンガは焼かれて生産されます。粘土を型に流し込み焼き上がって赤レンガとして取り出されます。出来上がった赤レンガが型から抜き取られるため、赤レンガには表と裏ができることになりますね。

細かい粒がそろっていて表面が滑らかな面が赤レンガの表です。一方、粗い粒で表面が多少凸凹しているのが裏面です。工場の生産工程上、滑らかな表面と粗い裏面がでてしまうのです。

赤レンガの上面・下面

赤レンガは焼き物なので歪んでいることはよくあります。レンガを凸に積むか凹に積むか迷うかもしれないです。

花壇
職人さんによって、レンガを凸に積んだほうが据わりがいい。
いや、レンガを凹に積んだほうが水糸に合わせやすいのでいい。

花壇

いろいろなやり方があります。赤レンガが凸になるように上にすることにこだわる職人さん。赤レンガが凹になるように上にすることにこだわる職人さん。どっちが正しいか?聞かれることがありますが、両方正しいそうですよ。

お好きなやり方で。

まとめ

赤レンガで花壇を作るとき、職人さんのこだわりを紹介しました。
赤レンガを積むとき、水糸に木綿糸80番を使う職人さん。
赤レンガの縦目地をほどよくランダムにしてきれいに見せる職人さん。
赤レンガの縦目地を目地の中心にそろえてきれいにみせる職人さん。

どれも、赤レンガ花壇をきれいに見せるためのこだわりです。どのやり方が正しいかは言えません。
全部正解ですね。

レンガ